CHARACTER

The Steadfast Giver

憧れのケットシー

愛情は、受け取るより先にそっと渡すもの。それを知っている。

01

図鑑説明

恋する幻獣たちの世界に住む、妖精猫(ケットシー)の先輩格。「与える・主導・安定・前向き」の場所に立っている。背には小さな半透明の妖精の羽。誰かが疲れていると、頼まれる前にそっと温かい缶を差し出す。愛情は、受け取るより先に渡すものだと知っている。気になる相手の好みや様子はいつの間にか覚えてしまい、言葉になる前に体が動く。誘うのも次に会う約束を決めるのも自分から。それでいて温度は穏やかで、毎週同じ時間に会う「いつもの」習慣を大切にする。だからそばにいると落ち着くと言われる。ドキドキよりも、毎日続く温かさと、相手が安心できる日常を何より大事にする。ただ、与えることに慣れすぎて、自分の疲れに気づくのが遅れがち。「ありがとう」とまっすぐ感謝されるのはどうも苦手で、つい「全然、大したことしてないよ」と返してしまう。口癖は「無理してない?」。「好き」を言葉にするのは、なぜか後回しになりやすい。住処の隅では小鳥たちが憧れの眼差しを向けるが、本人は気づかないまま、今日も誰かの缶を温めている。

02

エピソード

  1. 01

    頼まれる前の、温かい缶

    誰かの肩がいつもより重そうに見えると、ケットシーはもう厨房の隅で缶を温めている。「これ、最近疲れてそうだったから」と差し出す手つきはごく自然だ。誕生日のプレゼントを渡すより、この『疲れてそう』のタイミングのほうがよほど動きやすい。受け取った相手が驚くほど、当人はあっさりしている。

  2. 02

    気づけば最後まで立てている計画

    幻獣たちのグループ旅行の話が出ると、行き先も集合も宿も、なぜか最後まで詰めているのはいつもケットシーだ。誰かに押しつけられたわけではない。誘うのも段取りも、自分から動くほうが性に合っているだけ。帰り道にふと「今日、自分はどこに行きたかったんだっけ」と立ち止まることもある。

  3. 03

    そらされる視線

    差し出した缶を相手が「ありがとう、嬉しい」と受け取った瞬間、ケットシーの目線はふっと横へそれる。渡すのはあれほど平気なのに、まっすぐ感謝を返されると途端に照れる。「全然、大したことしてないよ」とこぼしてしまう。住処の隅では小鳥が二羽、その様子をきらきらと見上げているが、本人はやっぱり気づいていない。

03

関係

ケットシーが温かい缶を差し出すと、ひだまりスライムは「ありがとう、嬉しい」とためらいなく受け取る。ハート形のクッションごとふにゃっととろける。注ぐ側と受け取る側、主導と調和がきれいに噛み合う。温度も前向きなテンポも揃う。与える喜びと受け取る安心感が静かにめぐって、いちばん穏やかに続く組み合わせ。照れて視線をそらすケットシーに、スライムは寝ぼけまなこのまま「無理してない?」と返してくる。

どちらも自分から動いて相手のために尽くす、同じ主導・与える同士。なのに温度もテンポも真逆だ。片や穏やかで前向きな缶ドリンク。片や内に炎を抱えて、じっくり守る石の騎士。ケットシーが「今日のうちに次の約束を決めよう」と先へ進めようとする。するとガーゴイルは、片膝をついたまま盾を差し出して動かない。『なぜそんなに急ぐの』『なぜ今すぐ決めないの』ですれ違いやすい。関係の速度と熱量を合わせるのに手こずる。

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