CHARACTER

The Steadfast Devotee

甘えたがりゴーレム

動く勇気と、待つ誠実さを、静かに束ねて歩いていく。

01

図鑑説明

恋する幻獣たちの国に立つ、くすみテラコッタローズの石でできた小さなゴーレム。重い将軍ヘルメットを律儀にかぶった硬派な番人に見える。でも本当は、『会いたい』『そばにいたい』を素直に言える甘えん坊だ。気になる相手には自分から扉を開けて動く。それでいて、結論だけは決して急がない。派手な約束を一回するより、繰り返し会える普通の日々にこそ安心を見いだす。特別な記念日よりも、何でもない平日の短い会話を深く大切にする。引っ張るのに追い立てない。このバランスが持ち味で、相手のペースを壊さず、信頼の土台を一段ずつ積み上げていく。穏やかで変わらない関係の温度を好み、波風が立って日常が崩れることをひどく嫌う。号令はいくらでも出せる。けれど『さみしい』のたった一言だけは、心から信頼した相手の前でしか言えないらしい。普段は背筋を伸ばし、気をつけの姿勢を崩さない。それでも、その腕は決まってよれよれの愛用クッションをこっそり抱え込んでいる。一日も会えない日が続くと、厳しい眉のまま頬を赤らめ、点目を伏せてそわそわし始める。一度信頼した相手にだけ、驚くほど素直に弱いところを見せられる。忍耐強くて一途な、石の甘えたがり。

02

エピソード

  1. 01

    気をつけのまま、抱きしめている

    恋する幻獣の国の見張り所で、このゴーレムは今日も背筋を伸ばして立っている。けれど両腕は、見張りの間ずっとよれよれのクッションを胸に抱えたまま。号令を出す将軍と、かまってほしい甘えん坊が、同じ体に住んでいる。誰も指摘しないのをいいことに、硬い顔のまま頬だけ静かに赤らめている。

  2. 02

    『さみしい』だけ発令できない

    号令ならいくらでも出せる。次の約束も自分から切り出せる。なのに『さみしい』のたった一言だけは、心から信頼した相手の前でしか言えない。厳しい眉の下で何度も言いかけては飲み込む。結局その日も、将軍ぶった硬い言い切りで会話を終えてしまう。

  3. 03

    何もない平日のほうがいい

    記念日の派手な催しより、何でもない平日にふらりと会えたときのほうが、このゴーレムは深くほっとする。『また会えた』。その積み重ねこそが、石の胸にとっての愛されている証拠だ。だから特別な日を盛り上げそびれても、変わらない日常が続いていることのほうを静かに数えている。

03

関係

ゴーレムが気をつけの姿勢のまま『次はいつ会える』と硬く扉を開ける。すると木の精は、その硬さごと穏やかに受け止めて愛情を注ぐ。引っ張る側と寄り添う側、安定とじっくりの温度が自然に噛み合う。ゴーレムはやがて、クッションを抱えたまま『…会いたかった』と素を漏らせるようになる。急かし合わない最高の補い合い。

求める気持ちは同じなのに、サラマンダーは鼻先からハート蒸気を噴いて『行こ行こ!』ともう走り出している。ゴーレムは気をつけのまま動かず『そんなに急がなくていい』と返す。片やサラマンダーは『なぜそんなに落ち着いてるの?』と置いていかれる気分になる。温度もテンポも真逆で、走る相手と待つ石ですれ違いやすい。

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